本『成りあがり』

昭和53年に出版された矢沢永吉氏の書籍。生い立ちから矢沢永吉としてソロで活動を始めるぐらいまでの期間の中で、どういうことがあったのか、どういうことを考えていたのか、時系列的に記されている。

「スーパースターになる」

自身の生い立ちや時代の影響もあり、単なる人気者、スターではなく、スターの中のスター、スーパースターになることを強烈に、ストイックに、真面目に追い求めていた。常にスーパースターになること、1番になることを考えていたため、最初のバンドからキャロルに至るまで、最終的にはメンバーとの考えの違いが生じているが、それでも挫けること無く、現在の人気を獲得している。

どんなときも1歩以上先を見据え、常に誰よりも早く行動している。苦しいときも、苦しいときこそ。

また、印税契約とか、お金の部分もしっかりと考えていた。単に使われるのではなく、どうしたらビッグになれるか、お金の部分もきちんと考えていた。

幼少期の屈辱、反骨精神的なもの(ある種の怒り?)を抱え続け、それをエネルギーにかえ、めちゃくちゃやってきた。

単に真似るとかいうことではないが、きっと、常に身体だけでなく、ハートに汗をかくような、そんなチャレンジ、仕事の仕方が、そしてそれをやり抜き通すことが本当に大事なんだと思う。

 

メチャクチャ安心してないと気が済まない男なんだよ。でも、やってることは常に不安だらけ。どういうことかって言えば、安心したいがために、行動する。だから、行動が早い。

ハートで汗をかいているかどうか、それが大事だ。