映画 ビューティフルマインド

ナッシュ均衡などで有名なジョンナッシュ氏を描いた物語。
事実は小説よりも奇なり、というが、彼の人生もまた波乱に富んだものであった。(創作の部分みかなり多いのだろうが)
キャリアの途中から統合失調症になり、精神病院に送られ、少し回復してから家に帰っても幻覚は消えないなど、心の病は彼の人生を大きく変えてしまった。
ただ、そんな彼を支え続けた妻アリシア
最後のノーベル賞授賞式でのジョンのスピーチに、人生最大の発見は愛、妻アリシアであった、と言っている。
月並みかもしれないが、偉大な発見をした彼にしても、やはり人生において最も大事なものは家族であり、愛である。
そのことは忘れないようにしたい。
そして、この映画はとてもいい映画だった。これが事実かどうかは関係なく。

本『成りあがり』

昭和53年に出版された矢沢永吉氏の書籍。生い立ちから矢沢永吉としてソロで活動を始めるぐらいまでの期間の中で、どういうことがあったのか、どういうことを考えていたのか、時系列的に記されている。

「スーパースターになる」

自身の生い立ちや時代の影響もあり、単なる人気者、スターではなく、スターの中のスター、スーパースターになることを強烈に、ストイックに、真面目に追い求めていた。常にスーパースターになること、1番になることを考えていたため、最初のバンドからキャロルに至るまで、最終的にはメンバーとの考えの違いが生じているが、それでも挫けること無く、現在の人気を獲得している。

どんなときも1歩以上先を見据え、常に誰よりも早く行動している。苦しいときも、苦しいときこそ。

また、印税契約とか、お金の部分もしっかりと考えていた。単に使われるのではなく、どうしたらビッグになれるか、お金の部分もきちんと考えていた。

幼少期の屈辱、反骨精神的なもの(ある種の怒り?)を抱え続け、それをエネルギーにかえ、めちゃくちゃやってきた。

単に真似るとかいうことではないが、きっと、常に身体だけでなく、ハートに汗をかくような、そんなチャレンジ、仕事の仕方が、そしてそれをやり抜き通すことが本当に大事なんだと思う。

 

メチャクチャ安心してないと気が済まない男なんだよ。でも、やってることは常に不安だらけ。どういうことかって言えば、安心したいがために、行動する。だから、行動が早い。

ハートで汗をかいているかどうか、それが大事だ。

会社:ピジョン

久しぶりのちょこっと企業研究。今日は「ピジョン

神奈川県茅ケ崎市で誕生した、哺乳器の製造販売等を手がける企業。

平均年齢は45歳で平均給与は約450万円。(ちょっと寂しい)

ビジョン2016として、現在以下の点に注力。

 ブランド力強化(グローバルナンバーワン)

 継続的な事業発展に向けた経営体制強化

 キャッシュフロー重視による経営品質の向上

 グローバルな人材育成、人事制度、社員の活躍促進

 企業価値の一層の向上

売上で見ると、中国事業の売上が国内ベビー・ママ事業の売上とほぼ同等の250億円前後まで成長。売上自体も順調に伸びており、株価も上がり続けている。(少子化の時代に、すごい)

IRを見る限り、投資家をすごい意識していそうな気もした。また、個人的には商品開発のために「行動観察」等も積極的に取り入れているようで、新しい方法を模索している姿勢も感じられた。

他に、ピジョンウェイに書かれているものも、会社の姿勢が現れているようでよかった。個人的には、「瞳の中にいつも消費者」という言葉、言葉自体はあと一歩!という感じだが、言わんとすることはとても大事だと思う。

正直に言えばあの平均給与だと優秀な人材を惹き付けることは難しい(特に国外だと)と思うが、これからその人材の部分をどうするのか、そこ次第でこの先5年から10年、グローバルナンバーワンにどこまで迫れるかが決まるのではないか。(グローバルナンバーワンがどこの会社かは知らないが・・・)

 

今日はこの辺りで。ではでは。

映画:スターウォーズ

ネタバレ注意。そして、年末年始にかこつけて、更新が大分遅くなってしまった。

ので、ジョージルーカスが猛烈に批判した、とか、色々と情報のアップデートはあるようですが、自分の頭の整理として、映像の時系列的に整理を。

個人的には、懐古主義で新しさは無かったという意見は正しいが、娯楽としては良く出来ていたのではないか。大好きな人からそこそこのにわか、さらには初見の人も楽しめるものになっていたのではないか、と。

 
というわけで、見てきました。
いきなり村を襲ってくるファーストオーダー。鍵を握りそうな人物は捕まり、同じく鍵を握りそうなアイテムは相棒のロボが持って逃げ、同じく鍵を握りそうな不穏な動きをするストームトゥルーパーひとり。
敵の基地に連れて行かれた彼、捕まった彼は、不穏な動きをする、ファーストオーダーから逃げたい、ファーストオーダーに洗脳されていない兵士、フィンによって、フィンと共に基地から脱出。
元いた星、ジャグーに、置いてきたロボと託したアイテムを回収すべく戻ろうとしたが撃ち落とされ、鍵を握りそうな彼、ポーは姿を消す。ひとりになったフィンは砂漠の世界を彷徨い、街にたどり着く。
その街で、さらに鍵を握りそうな、ワケありでひとり孤独に生きる女、レイとポーが回収しようとしたロボで、なぜかレイと一緒にいるBB8と出会う。
そうこうしてるうちに、居場所を突き止めたファーストオーダーが攻めてくるが、近くにあった宇宙船を、レイの巧みな操縦とフィンの銃撃で操り、星から脱出する。
脱出したのもつかの間、突如、他の宇宙船に捕まる。
なんと、それはハンソロとチューバッカであった。そう、レイとフィンが乗っていた宇宙船はミレニアムファルコン号だったのだ。自分の船を取り戻そうとハンソロたちが来たのだが、タイミング悪く、相変わらず追いかけられているハンソロは、2組の敵に襲われる。幸いにも?船内に捕獲していた凶暴なモンスターのおかげで敵から逃げることに成功し、彼らをレジスタンスの拠点に連れて行くべく、まずは千年続く酒場のある星へと向かう。
酒場に着くと、彼らが到着したことを、レジスタンスも、ファーストオーダーも知ることとなる。そして、鍵を握るアイテム、ルークの地図をレジスタンスが手に入れると困るファーストオーダーは、開発した新兵器で共和国を滅ぼそうとする。一方、酒場の地下で、何かに吸い寄せられるようにレイは部屋へと導かれ、そこでルークのライトセーバーと出会う。ライトセーバーを手にするとき、過去の様々な記憶が断片的に呼び起こされ、その重圧に耐え切れず、レイは人知れず森へと逃げる。
そのとき、ファーストオーダーが襲来し、彼らは激しい攻撃を受け、森にいたレイもダースベイダーに憧れるフォースの使い手により捕らわれることに。
一方、ファーストオーダーから逃げるため、レイたちとは別の道へ進もうとしたフィンだが、共和国の星々が破壊されるところ、そして、友達のレイが捕まるところに遭遇し、彼女を奪い返す決心をする。
ファーストオーダーの攻撃は、途中から助けに来たレジスタンスのおかげで撃退することができたが、レイは結局連れ去られてしまった。
レジスタンスとともに、レジスタンスの基地へと移動したハンソロやフィン達は、敵の基地の内部構造に詳しいフィンの助言等に従い、基地の破壊計画をたて、実行に移す。
その頃、基地では地図を見たレイから、カイがフォースを使って強制的に地図の情報を得ようとしたが、レイの、まだ気づいていない強力なフォースによって阻まれる。
以降、長くなったので省略。気が向いたらまたその機会に。
あと、砂漠の星、緑豊かな星、水の豊かな星、雪景色の星、きちんと計算されて作られている、ゲームやアトラクションまできちんと考えてつくられているような気がこれまでの6作以上に感じられた。

思ったこと

スターウォーズの最新作が公開されたが、中々評判が良いようである。

「興行収入が○○最高」という類いのものは公開館数を増やしたり、宣伝を増やしたりすることで何とかなることもあるが(知名度×人気があれば、だが)、否が応でも目に入ってくる友人・知人、その他の人々のレビューを見ると、「良かった!」という声が多い。特に、もともとのスターウォーズを知っている、大好きだ、という人達の間でも評判が良い。従来のファンからしても楽しめるし、一見さんでも楽しめる、そんな作品になっているみたいだ。

ただ、目にしてしまったレビューを見る限り、「それなりに知っている・好きである」人が多いので、本当に一見さんでも楽しめるのか、気になる・・・と思ったが、もしかしたら、20代後半以上の世代からしたら、全然知らないという人の方が少ないのだろうか?女性だと少なくないかもしれないが。

原作をリスペクトしながら、新しい人にアピールできる作品を創ること、それも超絶なプレッシャーの中で。どんな作品か、早く観に行かねば。

そう、単に早く観に行きたい、それだけが言いたかったのだ。。。

本:里山を創生するデザイン的思考

雑誌「自遊人」を手がけ、里山十帖という旅館まで開業した岩佐十良氏によるもの。

新潟にオフィスを移したこと、そして、偶然の紹介から、新潟県の魚沼に、もともとあった旅館を経営することになったこと、その旅館開業までと高い稼働率をどのように実現したのかという話。

地元の人では気づけないその土地の良さ(東京からのアクセスや豪農の家、実は良かった景色など)をきちんと見出し、磨き上げること、そしてぶれないコンセプトを持つことで12室とはいえ、高い稼働率を誇る旅館へと再生させた。

「現実社会とデータの反復検証」。どんなデータでも質問の仕方やその解釈等、個人的な考えや価値観が必ず入ってしまう。先にデータを見て仮説を立てるのではなく、仮説を立ててからデータを見る。むしろ、データは大局を見ることには役立つかもしれないが不要かもしれない、とまで言い切る。

自分自身の中にいくつもの価値観を存在させて、多重人格的に体験し、どんなタイプの人から共感を得られるのか、自分の中で複数の検証を行う。あらゆる人格を憑依させて、最大公約数の嗜好を探る。共感を得られそうな複数の人格を想定し、共通して共感を得られるような要素を探る。

こういった部分は、良く言われていることかもしれないが、改めて日々自分がどこまで出来ているか考えると恥ずかしい限りかも・・・。

もの:今治タオル

Imabari Towel

ここ数年、贈答品として使われたり、身近なところでもすごい見聞きするようになった。タオル市場のシェアは9%が11%になった程度らしいが(本当かは要確認)、それでもこれだけ認知、イメージ、そして体感的には売上も拡大したことはスゴいのではないか。

そして、この今治タオルの再生を佐藤可士和さんがやっていたということも知らなかった。どこまでどう関わっていたのかはわからないが、最近売り出している?書籍をぱらぱら見た限りでは中心的な存在だった模様。

嫁曰く、かつて、佐藤さんの影響でモノをあまり持たないようになったらしいが、ここまでブランドとして、地域一丸で取り組んだ事例というのは少ないのではないか。

ただ、その根っこには、今治タオルの製品としてのすばらしさがあったことは忘れては行けないが、そのすばらしさをどう伝え、届けて行くのか、その部分を変えるだけで伸びる可能性があるものはまだまだたくさんあるのかもしれない。

本当に良いものを、きちんと世間に伝えていく、そういうメディアも十分、ニッチかもしれないけど成り立つのかな。ただ、本当に良いもの、というものをきちんと見つけることが難しいのかもしれないけど。