会社:日テレ

日テレHD

売上高:3,625億円

営業利益:424億円

 

所感:

HULU以外に、ティップネスタツノコも連結対象に。フィットネスに関しては自社広なのでほぼ無料で広告も出来るしティップネス的には良いかも。HULUは2015年3月期に100万人を突破した模様だが、今後どこまで伸ばせるか。

まだテレビ広告収入が売上の3分の2ぐらいを占めており、テレビ広告が厳しくなることが予想される中でどうやって成長するのか。

2012-15の計画で、2022年にアジアNo.1のメディア・コンテンツ企業になる、とあるがどう成長するのかイマイチ不透明。

2015年までに500億円の投資枠を設定していたようだが、どの程度使ったのか。前述のHULUやティップネスタツノコ(数億円)買収がメインだったか。

本:流域思考

行政的に勝手に決められた土地の区分ではなく、より自然に即した、流域という考え方に基づく地域のわけかた。
地図によって高低差の感覚が乏しくなっているのはたしかにそうかも。そして、流域という考え方による治水の対策も面白い。何より、自分が住んでいる地域がどことどう関係しているのかもわかるのが良い。より分断してきている今の社会において、なおさら必要ではないか。
この考え方は、なんとなく企業や社会全体に応用できそうな気がしているが、それはまた今度の機会に、かな。

おもったこと パリの連続テロ

パリでのテロ事件は、個人的にはすごく印象に残る事件であった。印象に残る、という言い方は適切ではないかもしれないが、他にうまい表現が見当たらない。このテロを通じて、SNS上にはフランス国旗にアイコンを変える人や、そうした行動にやや批判、もしくは本当はこんな意味があるけどわかってる?、パリの前にはベイルートでテロあったのになんでパリの時だけ?、無人ドローンの爆撃によって亡くなっている方はいいの?といった意見まである。アイコン問題については、国旗に変える、変えないどちらでもいいし、単純に大変なフランスの方を勇気づけるために、祈りを、という意味で変えているのであればそれ自体は全然悪いことではない。ただ、たしかに、自分が起こすアクションがどういう意味を持つのか(自分にとって、だけでなく、それが周り(現地の人、テロを起こした人など)からどのように見えるのか)、そのことはきちんと理解しておかないと、「自分はそんなつもりじゃなかったのに・・・」なんてことになってしまう可能性もある。と、そんなことを言い出したら何も出来ないのだけど。SNSによって、自分の意志や主張を簡単に表現できるようになった分だけ、やはり気をつけないといけないのではないか。そして、ベイルートや無人ドローンの件については、人それぞれ知っている情報は違うので、これを契機に、他の国で起こっているテロや惨状を知るのであれば、それで良いのではないか。他にも可哀想・大変な人がいるのになんで〇〇だけ、というのも少し違う気がする。

感情は必要だし、感情なしで判断することは不可能だが、少しだけ深呼吸して、自分がいまからやろうとしていることはどういう意味のことなのか、少しだけでも考えてから行動したい、と自分は考える。

企業リサーチ:アクティビジョンブリザード

コールオブデューティやスカイランダースでおなじみのゲーム会社。直近では、キャンディークラッシュのキングを59億ドルで買収。年間のレベニューと同規模の買収。この買収で、アクティビジョン全体で500000000人にリーチできるとのこと。また、ディズニーでピクサー等の買収に携わっていた戦略部門の人間を引き抜いて、フィルム・テレビ部門も立ち上げ、単なるインタラクティブゲーム会社から、クロスメディア戦略を中心とした、ディズニーライクなメディアカンパニーになろうとしている模様。
コールオブデューティは、近未来から過去まで様々な設定があり、マーベルユニバースよろしく、独自のシネマティックユニバースをつくるとのこと。スカイランダースもアニメ化していくようだが、IPでの戦いとなる場合、ディズニーの牙城を崩すのは相当難しい?マーベルとルーカスフィルムを手に入れたことでやや手薄な男性層も取り込んだディズニーにどう対抗するのか。ハズブロも玩具からメディアカンパニーへと変化しようとしていた印象だが、まだあまりパッとしていないか。
ゲーム事業を弱体化させず、成長させながらも、様々なメディアの1つとして、平等に扱うことができるか、は1つの鍵になるのではないか。モシモンスターズのマインドキャンディや、アングリーバードのロビオも、中々新しい作品、新しい収益源を見出せず、縮小しており、1つのヒットIPがあっても、一時的にそこに数千万、数億のユーザーがいても、離れていくのは一瞬である。アクティビジョンもまだモバイルへの対応は途上なので、まだまだ先行きはわからない。かつ、IRからはバーチャルリアリティ領域を重視する考えはあまり見えない?
近年のゲーム業界はとにかくモバイルとバーチャルリアリティ領域への投資が話題となっているが、果たしてどんな未来が待つのだろうか。

マテーマタ

数学=マセマティクス、マセマティクスの語源を辿ると、マテーマタ、という語にたどりつく。その意味を紐解いていくと、すでに知っていることを学ぶこと、すでに知っていることを再発見していく営み、ということになるようだ。
たとえば、川の流れそのものは小さい頃から、それこそ目が見えるようになれば自分の視界、脳みそには届いているのだろうが、川にピントを合わせ、川を川と理解し、意識し、さらには数式てそれを表せるようになるには、自分の中にある世の中を見るレンズの種類や感度を変えたりしないといけない。
つまり、自分が持っているレンズの種類以上には世の中を捉えられない。このレンズの種類を増やす=様々な感度を高めること、操れることが重要になる。
そのためには、やはりインプットと様々な視点を養わないといけない。ドワンゴ川上さんは、クリエイターは自分の中にあるものを再現している、と表現していたが、世の中の発見も同じではないか。リンゴが落ちるところから重力の発見につなげられるかどうか、それは頭の良さとかだけではなく、自分の中にレンズが用意できていたからである。

企業リサーチ:大東紡織

東証一部で時価総額が最も低い企業。1911位で時価総額は21億円。年間の売上高は50億円超。
企業名の通り、繊維会社であったが、近年は御多分に洩れず苦しんでおり、紳士服販売等の事業からは撤退。売上高でいえば、もともとは自社工場であった場所に建てた商業施設が最も多い。また、今後のもう1つの柱へと成長させたいヘルスケア事業も繊維アパレル事業に近づいている。繊維に固執せず、うまく変化できるか要注目。
企業理念やビジョンに関する記述はざっと見た限り見当たらない。

企業リサーチ:ファーストリテイリング

<概要>

コーポレートステートメント:服を変え、常識を変え、世界を変えていく
売上高:1兆9,000億円(通期目標)
営業利益:2,000億円(同上)
税引き前利益:2,000億円(同上)
 
<所感>
社債を1,000億円規模で発行するらしい。低金利の時代+FRのブランド力で、かなり低い金利での売り出しが予想されている模様。まだ米国事業は大幅な赤字であり、海外はグレーターチャイナで収益を上げている様子。中国は政治リスクで気を抜けないし、ファッションの先端(と思われている)である欧米ではまだパッとしない、この数年がかなりの正念場。十分すぎる程成長しているのだが。
機能面でのイメージアップは、ヒートテック等である程度でき、機能性だけでイノベーションのジレンマに陥らないように、デザイン面も近年はだいぶクリエイティブディレクターの採用や有名デザイナーとのコラボを見ても改善して来ている気がする。
これをあと10年継続できれば、歴史が少しは積み重なり、欧米でも一定程度の人気を確保できるのではないか。トヨタがレクサスを別会社として立ち上げたような方法もイメージアップとしてはありかもしれないが。だが、セオリーやコントワードコトニエが苦戦していることからも、現時点でハイエンド市場に手を出すのは止めた方がいいと思うが。