マテーマタ

数学=マセマティクス、マセマティクスの語源を辿ると、マテーマタ、という語にたどりつく。その意味を紐解いていくと、すでに知っていることを学ぶこと、すでに知っていることを再発見していく営み、ということになるようだ。
たとえば、川の流れそのものは小さい頃から、それこそ目が見えるようになれば自分の視界、脳みそには届いているのだろうが、川にピントを合わせ、川を川と理解し、意識し、さらには数式てそれを表せるようになるには、自分の中にある世の中を見るレンズの種類や感度を変えたりしないといけない。
つまり、自分が持っているレンズの種類以上には世の中を捉えられない。このレンズの種類を増やす=様々な感度を高めること、操れることが重要になる。
そのためには、やはりインプットと様々な視点を養わないといけない。ドワンゴ川上さんは、クリエイターは自分の中にあるものを再現している、と表現していたが、世の中の発見も同じではないか。リンゴが落ちるところから重力の発見につなげられるかどうか、それは頭の良さとかだけではなく、自分の中にレンズが用意できていたからである。